その後のHachigaku生|東京都八王子市の私立中学校・高等学校【八王子学園八王子中学校・高等学校】

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その後のHachigaku生

その後のHachigaku生 ~特別対談 卒業生×恩師~

女子生徒初の生徒会長とそれを反対した生徒会顧問

  • 女子生徒初の生徒会長とそれを反対した生徒会顧問

    左:嵐 悟先生 右:武 恭衣さん

  •  武さんとは生徒会の顧問と生徒会長という立場で、当時はいろいろと議論しましたね(笑)。
     いえいえ嵐先生には本当にいろいろとお世話になりました。
     武さんはチャレンジ精神旺盛で、本校において数々の新しい道を切り拓いてきました。例えば女子生徒初の生徒会長も当時は印象的でした。
     その生徒会長への立候補を悩んでいるとき、 嵐先生に相談すると「やめとけ」と言われたんですよ。覚えていますか。
     ああ、そうそう。いや、人には神輿に乗るタイプと担ぐタイプがあって、武さんは後者だと思っていたんです。神輿に乗るタイプはどちらかと言えば能天気で、とにかく前へ前へ突き進むタイプ。武さんは細かな点に気付きすぎる繊細さがあるので、ちょっと下がったところからサポートする立場、つまりは神輿を担ぐ方が合っていると感じていました。役職で言えば会長より副会長かな、と。
     あのときは「みんな応援してくれるのに、嵐先生にだけ反対された」と、しばらく根に持っていました(笑)。でもよく考えてみると、自分のことを表面だけでなく深いところまでしっかり見ていてくださったのだなと気付きました。実は「細かなことを気にし過ぎて前に進めない」というのは、今の仕事でも指摘されることがあります。ということは高校生の頃から、 嵐先生は私の本質を見抜いていたわけですよね。やっぱり教師ってすごい職業です。

母親が突然怒り出した!?思い出の三者面談とは。

  • 母親が突然怒り出した!?思い出の三者面談とは
  •  嵐先生との思い出と言えば、三者面談でうちの母が怒り出したことがありました(笑)。
     はっきり覚えていますよ。結構しっかり怒られました(笑)。
     うちは経済的なこともあって、大学は確実に合格できるところだけ受けなさいと、母から言われていました。でも私はダメ元でもいいからどうしても早稲田を受けたくて。私の気持ちを知っている先生が、面談のときに早稲田の話を切り出した途端、母が「まだ言ってるの!」と、すごい剣幕で怒り出したんです。それでもひるまずに、私の気持ちを母に伝えてくださった先生を今でも鮮明に覚えています。
     あの頃はまだ私も若くて、教員としてまだまだ未熟だったな、と思います。でも武さんの強い思いは理解していたので、とにかく熱意と勢いだけで対応しました(笑)。
     面談での先生の一押しがあったからこそ、私は早稲田を受験できたし、合格もできました。その後の人生、つまりは今の私があるのも、あのときの先生のおかげかもしれません。怒り出した当の母も、「あの時は嵐先生に悪いことをした」と今でも言っています。

大手企業からの転職。成長か?もったいないか?

  • 大手企業からの転職。成長か?もったいないか?
  •  今はWEBシステムの会社で働いているんですよね。
     はい。誰でも一人ひとりが主役になれる、弱い立場の人でもWEBの世界を通じて一歩踏み出せる、そういう環境やストーリーを実現するプロジェクトに関わっています。仕事を通して誰かの力になりたいと常に考えているので、とてもやりがいのある仕事です。
     転職も経験していますね。
     大学卒業後はそこそこ名の知れた企業に就職できたので、転職を決めたときは周囲から「もったいない」の声をたくさんもらいました。
     確かにうちの先生にも武さんの転職の話を聞いて「どうして?」と言う人もいました。でも私個人は「しっかり自分の足で社会を歩いているな」と成長を感じました。どちらかと言えば、物事を決断する際は背中を押してあげる必要がある子だと思っていたので。それと私は転職をしたことがないので、「これで俺を越えたな」とも思いました(笑)。
     実際、転職の話をしたときは親も心配していました。
     後で確認すると、最初の会社が嫌になったわけではなく、さらにやりたいことを見つけたという前向きな理由も聞けました。それで「武さんなら大丈夫だ」と安心・確信しました。

卒業生にとって八王子高校は、いつでも戻れる大切な居場所。

  •  卒業生にとって八王子高校は、いつでも戻れる大切な居場所。
  •  卒業からしばらく経ちますが、武さんにとって八王子高校はどんな存在ですか。
     卒業してからも自分自身を無条件で受け入れてくれる大切な空間です。社会人になってから、家と会社以外に安心できる「居場所」があるってすごく幸せだと思います。先生の異動がある公立高校にはない良さですよね。
     教員の私が言うのも何ですが、本当にうちの学校はアットホームです。他校の教員に話を聞いてみても、八王子のように教員同士の仲が良くてアットホームな雰囲気の職員室は少ないみたいですよ。今日も武さんが来ると言うと、あちこちから先生方が集まってきて「何時?」「懐かしい!」「元気か?」との言葉が飛び交っていました。
     また八王子高校では、チャレンジすることの大切さを学びました。生徒会長の件もそうですし、大学受験についてもそう。そしてそれは社会人になって、転職を決意したときにもつながっているんだと感じます。
     いつも卒業生を送り出すときに思うのですが、人を大切にできる人になってもらいたいな、と。社会ではいろいろな人と関わり合いながら生活することになりますが、もちろん自分と異なる考えや性格の人との出会いも数多くあります。そんなときその人を排除するのではなく、その違いを面白く感じ、刺激にできる人が周りの人を大切にできる人だと思うのです。誰かを大事にし、誰かから大事にされることで、人は幸せになれます。武さんと話をしていてそんなことを思いました。今日は忙しいところどうもありがとうございました。
     ありがとうございました。これからもときどき遊びに来るのでその時はどうぞよろしくお願いします。